東京都庁小包爆弾事件で殺人未遂ほう助罪などに問われた元オウム真理教信者菊地直子被告(42)の裁判員裁判で、東京地裁(杉山慎治裁判長)が30日、判決を言い渡す。被告は完全無罪を主張しており、19年前の「被告の認識」をどう判断するかが有罪、無罪を分ける決め手になりそうだ。
菊地被告は事件後、17年間逃亡した末に逮捕され、爆薬原料の運び役として起訴された。公判では爆発で重傷を負った被害者に謝罪したが、「運んだ薬品が爆弾テロや殺人に使われるとは想像もできなかった」と無罪を主張し、化学知識が乏しく指示に従うだけの末端信者だったと、繰り返し罪の認識を否定した。
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