幼児虐待死事件で傷害致死罪に問われ、一審の裁判員裁判で求刑の1・5倍となる懲役15年を言い渡された両親の上告審弁論が26日、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)で開かれた。一審判決を支持した二審の結論が見直される見通しだ。「求刑超え」の厳しい裁判員判決が相次ぐ中、最高裁が量刑判断の在り方について新たな判断を示す可能性がある。
最高裁の弁論は二審の結論を見直す際に開くのが通例。判決の期日は後日指定される。
一審大阪地裁判決は「児童虐待問題を重視する社会情勢も考慮すべきだ」と踏み込み、両親を「悪質で殺人罪と傷害致死罪の境界に近い」と強く非難した。
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