【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)首脳会議は27日、次期欧州委員長にルクセンブルクのユンケル前首相(59)を指名、欧州議会に提案することを決めた。欧州委員長は、EUの行政府である欧州委員会のトップ。7月16日に議会で正式に選出される見通しで、10月末で任期を終えるバローゾ委員長に代わり、5年間、EUのかじ取り役を担う。
欧州統合派のユンケル氏の指名に大半の加盟国首脳が賛成する中、EUの権限縮小を訴えるキャメロン英首相は強硬に反対。全会一致で委員長候補を指名してきた原則が破られて初の多数決に持ち込まれ、28カ国のうち英国とハンガリーが反対した。
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