【ワシントン共同】アジアのインフラ投資拡大へ中国が提唱した国際金融機関の設立をめぐり、オバマ米政権が韓国に対して参加を見送るよう要請していることが分かった。米政府当局者や外交筋が28日までに明らかにした。豊富な資金力を背景に中国の影響力拡大につながる可能性があると警戒、事実上の介入に出た形だ。
アトキンソン大統領副補佐官が今月上旬、訪米した韓国政府高官に対して直接、懸念を表明、参加に反対する立場を伝えた。
アジア重視政策を掲げるオバマ政権が、水面下では米国主導の国際経済秩序を切り崩そうとする中国の動きに妨害も辞さない姿勢であることが浮き彫りになった。
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