ドナルド・キーンさんが恋愛小説
日本文学研究者のドナルド・キーンさんが57年前、恋愛小説を書いていたことが26日、分かった。書き上げたものの「自信がない」と封印、そのまま本人も忘れていたが、近年になって見つかった。
25日発行の「自叙伝 決定版」に、そのいきさつを掲載した。
小説は、失恋した米国人女性と、日本人男性が恋に落ちる純文学作品。英文で約80枚。題名はない。
キーンさんがこの小説を書いたのは1957年の夏。米ニューヨーク州の保養地で「作家の仲間入りをしよう」と、初めての小説執筆に取り組んだ。編集者に見せ、出来が良いと言われたが本人は自信が持てず、研究者に専念することを決めた。
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