日銀は2日、6月の企業の物価見通し調査を発表し、1年後の消費者物価は消費税増税の影響を除いて平均で前年比1・5%上昇すると見込んでいるとした。前回の3月調査から横ばいで、企業がさらなる物価上昇に懐疑的であることを示した。結果は日銀の物価上昇目標を下回っており、追加的な金融緩和策を求める声も出そうだ。
日銀は昨年4月、デフレからの脱却に向け、2年間で2%の物価上昇の達成を目指し、大規模な金融緩和策を導入。ことし5月の全国消費者物価指数は、消費税増税の影響を除くと1・4%上昇し、着実に物価は上向いている。
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