【エルサレム共同】イスラエル政府は19日、シリアからの化学兵器攻撃などを想定して続けていたガスマスクの国民への配給を、来月から停止することを決めた。「化学兵器攻撃の脅威が著しく減少した」ことなどを理由としており、シリア化学兵器の全廃計画を受けた判断とみられる。
イスラエルの人口は約800万人。ロイター通信によると、ガスマスクの製造費は平均100ドル(約1万円)かかり、財政的な問題も配給停止を決定した理由の一つとの見方もある。
ガスマスクの製造費を抑え、防衛システムなど最先端技術の開発に力を入れる狙いもあるとみられる。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。