タイ、非常事態宣言を発令
【バンコク共同】反政府デモが長期化するタイのインラック首相は21日、首都バンコクと周辺2地区に非常事態宣言を発令した。政治対立による混乱が深まる中、2月2日の総選挙実施に向け、事態の沈静化を図る狙いがある。治安部隊が強制排除などの実力行使に乗り出す可能性も出てきた。適用は22日から60日間。
流血の事態を避けたい政権側は、反政府派のデモを容認してきたが、反政府派が「バンコク封鎖」を始めた13日以降、発砲や爆発が頻発。26日には不在者投票が行われる予定で、反政府派の妨害による一層の混乱が予想されることから、暴力の激化など状況悪化は避けられないと判断した。
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