南ア、昨年千頭超のサイ密猟
【ナイロビ共同】南アフリカ政府は17日、同国で昨年、密猟で殺されたサイが1004頭に上ったと発表した。年間の被害頭数として過去最悪だった2012年の668頭を大きく上回った。
南アでは、角の採取を目的にしたサイの密猟が近年急増。角を漢方薬の原料として珍重するベトナムなどアジアでの需要増が背景にあり、国際的な犯罪組織の関与も指摘されている。
南ア当局は取り締まりを強化しているが、今年も既に37頭が殺されている。
環境保護団体などによると、南アのサイの生息数はシロサイとクロサイを合わせて2万頭程度。アフリカ大陸に生息するサイの大半を占める。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。