東京大病院など国内の22の医療機関が実施する白血病治療薬の臨床研究に、治療薬を販売する製薬会社ノバルティスファーマ(東京)の社員8人が関与していたことが17日、分かった。副作用について患者が回答したアンケートの回収をしており、データの信頼性が揺らぎかねない事態だ。
ノ社は、降圧剤ディオバンの臨床研究でも元社員がデータ解析に関わったことが問題視された。昨年7月に臨床研究に社員を関与させないとの再発防止策を示したが、社員による回収はその後も続いたという。
東京大病院はデータの信頼性が確認できるまで臨床研究を中断することを明らかにした。
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