日銀総裁、脱デフレへ賃上げ重要
日銀の黒田東彦総裁は22日、金融政策決定会合後に記者会見し、景気回復で雇用情勢は好転しているが「(基本給などの)所定内賃金が改善していない」と懸念を表明した。その上で、賃上げはデフレ脱却に向けて「物価上昇目標に近づける上でも重要」と述べ、企業と労働者間の賃金交渉の行方を「注視」していく考えを示した。
黒田総裁は物価見通しに関して「目標に向けた道筋を順調にたどっている」と評価、2014年度の終わりから15年度にかけて目標を達成する可能性が高いとの認識を示した。消費税増税後も「前向きな循環は途切れない」と経済運営に自信を示した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。