高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県)で1万点を超える機器の点検漏れが発覚した問題で、原子力規制委員会は15日、運営主体の日本原子力研究開発機構が規制委の指摘を受けて見直した点検計画の内容を確認作業中だったにもかかわらず、見直しが完了したと規制委に報告していたことを明らかにした。
事実上の運転禁止命令が出ているもんじゅの運転再開を機構が急いだ可能性がある。安全管理体制の軽視とも受け取られかねず、田中俊一委員長は事実関係を確認するよう事務局の原子力規制庁に指示した。
規制委は2013年5月、安全管理体制が整うまで、もんじゅの運転を禁じている。
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