国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は7日、1歳男児に移植する予定だった男児の末梢血幹細胞を誤って別の4歳女児に移植する患者の取り違えがあったと発表した。現在までに女児に大きな健康被害は起きていないとしている。
センターは両家族に経緯を説明し、謝罪した。
センターによると、昨年12月、小児がんの一つ「神経芽腫」を患う男児に抗がん剤治療をした後、血液をつくる自分の幹細胞を注入する際に患者を取り違え、同じ病気で治療中の女児に注入。
合併症の可能性もあり、免疫反応を抑えるなどの予防措置を取っている。男児は残りの幹細胞を投与して状態は安定しているという。
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