沖縄県内の在日米軍基地で勤務中にアスベスト(石綿)を吸い込んで病気となり、国から労災などの認定を受けた日本人が28人に上ることが、厚生労働省の集計データで7日、分かった。このうち21人は死亡している。
県内の認定者数48人の半分以上を占める。沖縄の米軍基地では、日本人従業員が石綿の危険性を知らされず不十分な防護対策のまま作業させられていたとの証言があり、依然多くの被害者が埋もれている恐れが強い。
集計によると、2012年度までに労災認定を受けた人は19人に上る。内訳は肺がんが14人(うち9人死亡)、中皮腫が2人、石綿肺が3人(3人とも死亡)だった。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。