アルツハイマー病の早期発見を目指す大規模な臨床研究で、厚生労働省は10日までに、データが不適切に扱われたと内部の研究者から指摘があったとして、関係者から事情を聴くなど調査を始めた。
研究は2007年に始まった「J―ADNI」(ジェイ・アドニ)で、岩坪威東京大教授が主任研究者。国が20億円以上の研究費を助成している。軽度のアルツハイマー病患者や、発症には至っていない軽度認知障害とされた人など計600人を2~3年間追跡し、脳に起きる変化を調べた。
しかし、チームの1教授が検証すると、一定の時間がたった後に記憶を確かめる検査で、経過時間の修正があったという。
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