アオウミガメ産卵ラッシュ
太平洋戦争後に小笠原諸島(東京都小笠原村)を巣立ったとみられる絶滅危惧種・アオウミガメが次々に回帰し、同諸島最大の父島を中心に「産卵ラッシュ」が続いている。小笠原海洋センター(小笠原村)の調査で、父島列島での2013年の産卵巣数が、1979年の調査開始以降最多の1982カ所に上ったことが9日、分かった。
小笠原諸島は終戦後の46年に米国が占領、68年の返還まで大半の日本人が島外に転出した。センターによると、もともと盛んだったカメ漁が占領下ではほとんど行われずに大量に産卵できたため、生まれたカメが回帰しているとみられる。
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