冷凍食品の農薬検出問題で、マルハニチロホールディングスの子会社アクリフーズが昨年末に、消費者から返品された食品を残留農薬基準(0・01ppm)より100倍低い精度で検査していたことが10日、アクリ社への取材で分かった。
同社は「検査結果を早く出すため精度を下げた。(公表時に)正確に説明すべきだった」と釈明。微量の農薬が検出漏れになった可能性もあり再検査をしている。
アクリ社によると、昨年11月以降、20個の商品が返品された。
このうちピザ1個の検査を外部委託し、検査時間の短縮を要請、回答は検出下限値を低くすれば可能だったため、検査方法の変更を指示した。
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