東京工業大は10日、生命理工学研究科に所属していた60代の元男性教授が、業者に物品を架空発注する手口で研究費約1900万円を不正使用していたと発表した。元教授は2013年3月に定年退職しているが、懲戒解雇相当として退職金の返還請求を検討する。
同時に研究室の60代女性秘書を懲戒解雇、40代男性准教授を予算管理が不十分だったとして訓告とした。
東工大によると、元教授と秘書は08~13年、実験の消耗品などの架空発注を70回近く繰り返し、代金を業者にプールしていた。プールした金は、秘書が卒業生から預かった通帳に振り込ませ、自由に引き出していた。
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