政府は12日、世界有数の穀物輸出国であるブラジルの農業を全面的に支援する方針を固めた。安倍晋三首相が今夏にブラジルを訪問し、ルセフ大統領との首脳会談で表明する。ブラジルが穀物の輸出をさらに増やせるように、農産物の輸送路や港湾をはじめとするインフラの整備を後押しする。日本の食料の安定輸入先を広げる狙いもある。
世界的なトウモロコシや大豆などの需要拡大に合わせ、ブラジルも生産を増やしているが、集荷したり、輸送したりするルートの整備は遅れており、輸出の障害になっている。日本政府は世界の食料需給安定のためにも、ブラジルの農業の発展を支える必要があると判断した。
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