中国が設立を目指している国際支援の金融機関「アジアインフラ投資銀行」をめぐり、日中両政府の担当責任者が6月に会談し、中国側が出資を要請していたことが5日分かった。日本は既存のアジア開発銀行(ADB)との役割分担が明確ではないとして応じず、現行計画のままでは参加を見送る意向を表明した。
日本は公式の場では新銀行への参加の是非を明確にしていないが、中国が金融支援を通じてアジア各国への影響力を強めることを警戒している。日本は水面下で米国と協力し、東南アジア諸国やオーストラリアなどにも新銀行への出資を見送るよう求める方針だ。
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