京都府舞鶴市で2008年、高1の少女が殺害された事件で殺人罪などに問われた無職中勝美被告(65)について、最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は10日までに、検察側の上告を棄却する決定をした。無期懲役の一審京都地裁判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した二審大阪高裁判決が確定する。決定は8日付。
事件では犯行と直接結びつく証拠がなく、被告は一貫して無罪を主張した。目撃証言など状況証拠の評価が焦点だった。
最高裁は決定理由で、現場付近で被告と被害者を見たとする目撃者の証言内容について「警察の情報に合わせたいという思惑があった可能性がある」と信用性を否定した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。