1972年の沖縄返還をめぐる日米間の密約文書の開示訴訟で、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は7日までに、上告審判決を14日に言い渡すと決めた。二審の結論見直しに必要な弁論を開いておらず、元毎日新聞記者西山太吉さん(82)ら原告側の逆転敗訴とした二審東京高裁判決の判断が維持される見通しだ。
一、二審はいずれも密約の存在をはっきり認定したが、一審が不開示決定の時点で国が文書を保有していたとして開示を命じたのに対し、二審は「秘密裏に廃棄された可能性がある」として、不開示は妥当だと判断した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。