川端康成、初恋女性との書簡発見
ノーベル賞作家の川端康成(1899~1972年)が暮らした神奈川県鎌倉市の自宅から、初恋の相手とされる伊藤初代(1906~51年)と交わした書簡計11通が見つかったことが8日、分かった。相手への思いを綿々とつづった文面は若者の純愛を伝え、川端作品の背景を実証する貴重な資料となる。
11通のうち10通は初代から川端宛て。1通は川端が初代宛てに書いた未投函の手紙だった。初代は東京・本郷のカフェで働いていたが、岐阜県の寺の養女となった。21年、22歳の川端と15歳の初代は婚約。しかし初代は「ある非常」を理由に約束を破棄する。
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