▽米国―ドイツ(日本時間27日午前1時・レシフェ)
引き分ければそろって決勝トーナメントに進出するが、負ければ敗退の恐れがある。緊張感ある攻防になりそうだ。
ドイツはミュラー、エジル、ゲッツェら若手攻撃陣が躍動し、ベテランのラームやメルテザッカーが守備を引き締める充実の陣容。W杯通算最多の15得点に並んだクローゼもおり、簡単に崩れることは考えにくい。
米国は個々の技術では劣るものの、豊富な運動量をベースとした堅守速攻に迫力がある。FWデンプシーやGKハワードが好調。元ドイツ代表のクリンスマン監督にとっても力の入る一戦だ。
▽ポルトガル―ガーナ(同27日午前1時・ブラジリア)
勝ち点1の両者は16強進出に勝利が絶対条件で、激しい展開が予想される。
ポルトガルは負ければ1次リーグ敗退だった第2戦で終了間際に追い付き、望みをつないだ。初戦では0―4と大敗しているだけに、大差での勝利が必要。エースのロナルドが孤立する場面が目立つ攻撃陣は、入れ替えがありそうだ。
ガーナは前の試合でドイツに2―2と健闘した。2試合連続得点のA・アユーやジャンが軸の攻撃陣は機能している。ここまで4失点の守備が踏ん張れば、勝利が見えてくる。
▽韓国―ベルギー(同27日午前5時・サンパウロ)
1次リーグ突破にわずかな可能性を残す韓国と、すでに決勝トーナメント進出を決めたベルギーの対戦。
韓国は厳しい戦いが予想される。アルジェリア戦では4失点と守備が崩壊した。白星を挙げるためには、ベルギーの強力な攻撃陣を封じ込まなければならない。要所で力負けしない強さが求められる。
2連勝のベルギーはルカクがアザール、フェライニらと呼吸を合わせ、積極的にゴールを狙いにいく。3戦全勝と好調を維持して、決勝トーナメントに乗り込みたいところだ。
▽アルジェリア―ロシア(同27日午前5時・クリチバ)
勝ち点3のアルジェリアは、同1のロシアに対して引き分けでも1次リーグ突破の可能性が高く、精神的に優位に立つ。韓国との第2戦では4得点でW杯32年ぶりの勝利を挙げており、勢いを持って臨めそうだ。
FWスリマニは力強い突破が持ち味で、2列目のブラヒミやフェグリは足元の技術が高い。初戦と第2戦で先発5人を入れ替えたハリルホジッチ監督の起用法にも注目が集まる。
ロシアはここまで2戦1ゴールと得点力不足。エースのケルジャコフや期待株ココリンの奮起に期待したい。(共同)
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