▽カメルーン―ブラジル(日本時間24日午前5時・ブラジリア)
ブラジルは引き分け以上で、1次リーグ突破が決まる。決勝トーナメント進出の望みを断たれたカメルーンが相手。確実に勝ち点を挙げたい。
ブラジルは主導権を持って攻めたメキシコ戦は無得点で引き分けたが、ネイマールやパウリーニョらが決定的なシュートを放っており、状態は悪くない。チアゴシウバ、ダビドルイスを中心とした守りにも破綻はない。
カメルーンは無得点で2連敗。中盤の要、ソングを出場停止で欠く。選手同士が小競り合いを演じる醜態も見せただけに、どこまで結束力を取り戻せるか。
▽クロアチア―メキシコ(同24日午前5時・レシフェ)
勝ち点4のメキシコと同3のクロアチアが、決勝トーナメント進出を争う。
メキシコは高い組織力を発揮し、第2戦でブラジルと引き分けた。素早い攻守の切り替えを持続して、試合を優位に進めたい。ブラジル戦ではGKオチョアに救われた場面も多く、セットプレーやクロスへの対応には細心の注意が必要だ。
クロアチアは勝ち点3が是が非でも欲しいところ。カメルーン戦ではエースのマンジュキッチが2得点するなど、攻撃陣の状態は上向き。先制点を奪って、勢いに乗りたい。
▽オーストラリア―スペイン(同24日午前1時・クリチバ)
既に1次リーグ敗退が決まったチーム同士の一戦。スペインはここまで影の薄いイニエスタらが気持ちを切り替えて、前回王者の意地を見せられるか。2試合でPKによる1得点はあまりに寂しい。細かいパス回しに加え、勝利への強い意志も必要だ。
オーストラリアは第2戦でオランダと点の取り合いを演じ、強烈な印象を残した。2得点のケーヒルの出場停止は痛いが、左右のMFオー、レッキーが相手守備陣をかき回すことができれば、勝機は見いだせそうだ。体格を生かせるセットプレーも大事にしたい。
▽オランダ―チリ(同24日午前1時・サンパウロ)
ともに2連勝で1次リーグ突破を決めたが、消化試合ではない。2位通過だと決勝トーナメント1回戦の相手はブラジルの公算が大きく、優勝候補の開催国と激突するのは避けたいだろう。
オランダは引き分けでも1位と優位な状況だが、今大会3得点のファンペルシーが出場停止なのが痛い。同じく3ゴールのロッベンが高速ドリブルと高いシュート技術で脅威を与えられるか。
チリは素早いプレスを徹底し、呼吸の合った連係で押し込みたい。いい形で前線のバルガスやサンチェスにボールが入るかが鍵だ。(共同)
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