▽イタリア―ウルグアイ(日本時間25日午前1時・ナタル)
優勝経験を持つ強豪同士が16強入りを懸けてぶつかる。引き分けでも突破できるイタリアが有利な状況だが、ウルグアイの攻撃陣は強力で油断はできない。
イタリアは攻撃よりも逆襲への対応を優先し、慎重に試合を運びたい。不用意なパスミスは命取り。高温多湿の会場で、ベテランの司令塔ピルロが本来のプレーを見せられるかの不安もある。
勝ち点3が必要なウルグアイにはカバニ、スアレスと世界屈指の決定力を誇る2トップがいる。相手の隙を突き、一気に畳み掛ければ勝機は十分にあるだろう。
▽コスタリカ―イングランド(同25日午前1時・ベロオリゾンテ)
コスタリカが16強入りを決めたのに対し、イングランドは2連敗で敗退が確定した。もはや勢いはない。
ウルグアイ、イタリアと強豪を相次いで破ったコスタリカはD組1位の座を確保して、決勝トーナメントにいい流れをつなげたい。2試合で自信を深めた激しい守備から、ディアスらの速いサイド攻撃へ持ち込むスタイルで前線のキャンベル、ルイスを生かし3連勝を狙う。
イングランドは18歳のDFショー、20歳のMFバークリーら次代を担う若手に経験を積ませる方針。
▽日本―コロンビア(同25日午前5時・クイアバ)
日本が決勝トーナメントに進むには勝利が絶対条件だけに、持ち味の攻撃力を全て出し切れるかが最も重要だろう。
第1、2戦では本田や岡崎を中心とした攻撃面でのいい連係が見せられなかった。ザッケローニ監督は選手に本来の良さを取り戻すことを求める。本田なら前線でのキープやシュートといった特長を、連動した形で表現できるか。守備陣はセットプレーやカウンターへの対策を練りたい。
16強を決めたコロンビアは先を見据え、先発を入れ替える可能性が高い。ただ、単純に戦力が落ちるとは考えにくい。
▽ギリシャ―コートジボワール(同25日午前5時・フォルタレザ)
コートジボワールは勝てば決勝トーナメント進出が決まり、ギリシャも白星を挙げれば1次リーグ突破の可能性を残す。
コートジボワールはY・トゥーレ、ジェルビーニョを中心とした迫力ある攻撃陣が、相手の堅守を崩せるか。引き分けでも2位に入れる状況が想定されるだけに、焦りは禁物。ドログバの起用法も鍵を握る。
今大会でまだ得点のないギリシャは、白星が必須になる。日本戦のように自陣に下がっていてはチャンスはない。積極的に攻め上がる相手の裏を突き、カウンターを狙いたい。(共同)
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。