▽メキシコ―カメルーン(日本時間14日午前1時・ナタル)
A組はブラジルが実力でリードしており、2位争いを勝ち抜くために、ともに落とせない初戦。
メキシコは予選で苦しみ、大陸間プレーオフに回ったものの、ロンドン五輪優勝を経験したドスサントスらが成長し、地力はある。直前の親善試合は無得点で2連敗しただけに、エルナンデス、ペラルタら攻撃陣の奮起が求められる。
個々の身体能力に優れるカメルーンは守りが堅く、33歳のFWエトーもドイツとの親善試合で得点するなど健在ぶりを示した。ブラジル入り直前に報酬をめぐるもめ事が起きた不安を拭えるか。
▽スペイン―オランダ(同14日午前4時・サルバドル)
南アフリカ大会決勝の再現。4年前に延長の末に優勝したスペインが総合力で優位に立つ。
スペインは前回の主力に加え、控えの底上げで選手層が厚い。シャビやイニエスタを中心にボールを保持して主導権を握りそうだ。ワントップには新鋭のディエゴコスタや、ビリャらを使う選択肢があり、デルボスケ監督の起用法も興味深い。
オランダは主力の負傷離脱の影響で、大会直前から3バックを採用した守備的布陣を試している。攻撃の柱となるファンペルシーとロッベンの個人技で劣勢をはね返したい。
▽チリ―オーストラリア(同午前7時・クイアバ)
1次リーグ突破へ、ともに白星が欲しい一戦は、チリが優位か。豊富な運動量をベースにした多彩な攻撃で流れを引き寄せられるかが鍵。5月に右膝を手術したMFビダルの回復が待たれる状況にあって、決定力が高く、チャンスメークもできるFWサンチェスの存在が頼もしい。
W杯に初めて出場する選手が多いオーストラリアは、しぶとく守って勝機をうかがう。ボールを保持するサッカーを目指しているが、空中戦に強いケーヒルらが、セットプレーやロングボールから好機をつくれるかもポイントだろう。(共同)
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