▽イラン―ナイジェリア(日本時間17日午前4時・クリチバ)
アフリカ王者ナイジェリアの攻めを、イランの守備陣がどこまで防げるか。ナイジェリアはムサとモーゼスを中心に展開するサイド攻撃に迫力があり、エースのFWエメニケが仕事をすれば優位に試合を進められる。守備もアフリカ予選8試合で4失点と安定しており、大崩れはなさそうだ。
苦戦が予想されるイランは、ケイロス監督の下で徹底してきたカウンター戦術で勝機を見いだしたい。前線にも顔を出しながら攻めを組み立てる守備的MFネクナム、ワントップのグーチャンネジャドらの出来がポイントだろう。
▽ドイツ―ポルトガル(同17日午前1時・サルバドル)
強豪同士の好カード。優勝候補の一角、ドイツが総合力で優位に立ち、ポルトガルは世界最高の選手と評されるFWロナルドが命運を握る。
ドイツは隙の少ない布陣。GKノイアーや経験豊富なラームが守備を引き締め、進境著しいエジルとミュラーが敵陣に切り込む。ベテランFWクローゼはロナウド(ブラジル)が持つ歴代最多の15得点にあと1と迫る。
ポルトガルのロナルドはスピード、決定力とも超一流でFKも得意。DFペペを中心に集中して守り、エースにボールを託せば勝機が見えてきそうだ。
▽ガーナ―米国(同17日午前7時・ナタル)
攻撃的なチームの対戦。ともに1次リーグ突破へ勝ち点3の欲しいカードで、点の取り合いが予想される。
ガーナの軸は中盤で存在感を発揮するエシエン、ムンタリのACミラン(イタリア)コンビ。豊富な運動量でプレスをかけてボールを奪い、素早いパスワークで攻めに転じる。前線のジャンはわずかなスペースでも得点を狙える。
米国は体力的にも強さのあるデンプシーが攻撃をリードする。守備の要は反応が鋭く、冷静なGKハワード。かつてドイツを指揮したクリンスマン監督の采配にも注目したい。(共同)
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。