稀勢の里、苦闘の年稽古で締める
大相撲の大関稀勢の里が30日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で年内最後の稽古を行い、小結高安と続けて23番をこなした。低い重心からの攻めが光って19勝4敗。「順調だ。惰性で毎日やっているわけではない。いろいろ意識しながら稽古している」と話した。
毎年のように期待される初優勝はことしも実現せず、綱とり失敗と、かど番を経験。年6場所で2桁勝利は2場所だけと低迷し「何もない1年だった。悔しいというか苦しさもあった」と顔をしかめた。
11月の九州場所は攻撃的な取り口で11勝。その勢いで来年の初場所に臨む。「いい意識で臨めそうな気がする」と逆襲をにらんだ。
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