大相撲の春巡業は20日、茨城県笠間市で行われ、同県出身の大関稀勢の里が夏場所での新三役が有力な千代鳳と9番取り、全勝と圧倒した。しっかり寄り切る取り口が目立ち、ぶつかり稽古で横綱白鵬の胸も借りた。1月の初場所で痛めた右足親指の状態を気にしつつ「感触はすごくよかった。(会場は)わんぱく相撲を取った場所」と穏やかに笑った。
モンゴル出身横綱が3人となり、対抗する存在として稀勢の里への期待は高まる。尾車巡業部長(元大関琴風)は「ここで何くそと思わないといけない。大事な時」とハッパを掛けた。
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