「描ける」漫画喫茶が人気
読むだけでなく、描ける漫画喫茶が登場―。東京都杉並区のJR高円寺駅北口にオープンした漫画喫茶「漫画空間」が話題を集めている。
店内には約千冊の漫画のほか、ペンで描くアナログ席とデジタル作画ができるパソコン席が並ぶ。利用者が思い思いに漫画を描く姿は、他の場所では見られない光景だ。
ペンや定規、インク、修正液など基本的な漫画を描くための道具を無料で貸し出し、原稿用紙やスクリーントーンなどの消耗品も店内で購入できる。
店長は漫画家の深谷陽さん(46)。漫画のコマ割りやキャラクター作りといったプロの実践的なアドバイスを受けられるのが最大の売りだ。
近くに住むプロの漫画家がふらりと立ち寄ることもあり、深谷さんは「趣味で漫画を描いている人たちからプロまでが刺激しあったり、交流したりする場にしたい」と語る。
店長業務の合間に自身の作品を描き進めているが「店が繁盛しすぎると、本業が進まなくなりますね」と苦笑い。
ベレー帽をかぶり漫画家気分で楽しんでいた中野区の会社員鶴田萌さん(26)は「プロに教えてもらう体験は、よそではできない。絵を描かない人でも楽しめると思う」と満喫した様子だった。
営業は午前11時~午後11時。1時間1ドリンク付きでアナログ席が600円、デジタル席は700円、以降は延長料金が必要。問い合わせは同店、電話03(5327)8167。
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