全国の遺跡から巨大地震や津波の予知につながる情報を得ようと、奈良文化財研究所(奈良市)は20日、4月から災害痕跡のデータベース化に乗り出すと発表した。
5年計画で実施。全国の発掘調査報告書から、地震や津波の痕跡を拾い上げて南海トラフ巨大地震の対策にも活用する考えだ。
阪神大震災以後、各地で出土した災害痕跡への関心は高まっていたが、東日本大震災で古文書の記録や考古データを対策に反映させようとする動きが本格化。
地震の科学的な観測は明治以降と歴史が浅く、数百年以上の間隔で起こる地震の予測は難しいのが実情。
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