文化庁が後援する公募展「全日展」で複数の知事賞受賞者が架空の人物だった問題で、富山県は10日、受賞者の所在が確認できなかった2009年度と12年度の知事賞を取り消すことを明らかにした。今後は、主催団体の「全日展書法会」(東京)から申請があっても知事賞を交付しない方針で、6日付で同会に書面で通知したという。
県によると、資料が残っている過去5年分の受賞者を調査した結果、09年度と12年度の受賞者は、記載されていた住所が実在しなかったり、電話番号が分からなかったりして確認が取れなかった。
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