茶つぼの名品、米で初公開
【ワシントン共同】米スミソニアン協会のフリーア美術館(ワシントン)がオークションで高値で競り落とし、話題となった茶つぼ「千種」が22日から一般公開される。約700年の来歴を重ね「茶の湯の世界で突出した地位を得た」(同美術館)とされる名品で、米国では初公開となる。
千種は13~14世紀に中国で制作され、日本に渡来した高さ約41・6センチの茶つぼ。外見は簡素だが、名だたる茶人らが美術品としての価値を見いだし、揺るぎない名声を得たことで知られる。所有者などの来歴に関する記録が詳細に残されていることも、歴史的な価値を高めた。
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