大阪市は6日、優れた詩人に贈る第9回三好達治賞に青森県弘前市の詩人藤田晴央さん(63)を選んだと発表した。受賞作は詩集「夕顔」で、賞金などを贈る。
選考委員会は「がんに侵された妻の発症から闘病、死を迎えるまで、さらに死後の亡妻への思いをうたって切々たる感銘を与えた詩集だった」と評価。藤田さんは「妻の闘病と死後の日々も詩を書くことによって生き抜いた」とコメントした。
賞は、昭和を代表する詩人三好達治の業績をたたえようと、2006年に出身地の大阪市が創設。今回は189点の応募があった。
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