一茶の新資料、妻を気遣う手紙
江戸時代の俳人小林一茶(1763~1827年)の出身地、長野県信濃町にある一茶記念館は19日、一茶が妻きくに宛てた手紙と、俳句など計44点の新資料が貼られた折り本を報道陣に公開した。
記念館によると、手紙は病弱な妻の体調を気遣い、具合が悪くなったときに備え自分の出先の連絡先を伝えている。同館は「妻を心配する一茶の優しさが分かる」と話す。
一茶が江戸から故郷に戻り、信濃町を拠点に活動していた1817年か1820年のいずれかに書かれたとみられる。俳句の弟子を訪ねて回っていた一茶が長野市の善光寺から、信濃町柏原の自宅にいる妻に送った。
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