岩手、「木の化石」矢尻が大量に
岩手県一戸町の縄文時代中期(4500~4千年前)の御所野遺跡から出土した石器の矢尻1597点のうち、木が化石化した「珪化木」で作ったものが577点あったことが分かり、町教育委員会が21日、発表した。
石器には黒曜石や頁岩が使われるのが一般的。珪化木製の石器がこれほど大量に見つかった例はないといい、町教委は「この地域では珪化木が主要材料だった可能性がある。縄文人の多様性がうかがえる」としている。
珪化木は、木が火山灰などに埋もれ、長い年月をかけて木の組織が硬い成分に置き換わったもの。
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