文化庁の作業部会は10日、石室や石棺に絵や彫刻がある「装飾古墳」について、見学者の出入りが壁画などに悪影響を及ぼさないよう管理を徹底した上で、積極的に公開するよう地方自治体に求める報告をまとめた。
国史跡に指定されている15府県の装飾古墳73基の実情を調査し、保護、活用策を検討していた。奈良県明日香村の高松塚古墳、キトラ古墳の保存方針は別の検討会で協議している。
報告は、装飾古墳に関し「文化財としての活用を考える上で国民への公開は極めて重要」と強調するとともに、保護の重要性を指摘。必要に応じて見学の人数や時間を制限すべきだとした。
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