東京の最先端でサプライズ演奏会
ドイツ・ライプチヒの名門オーケストラ、ゲバントハウス管弦楽団のメンバーが17日、東京・六本木の東京ミッドタウンに突然現れ、サプライズ演奏会を開いた。
東京の最先端スポットに姿を見せたのは、250年以上の歴史を誇る世界最古の市民楽団で活躍する弦楽器奏者4人。直前に運び込まれた椅子に着席し、透明感あふれる弦の音色でハイドンの作品を奏でると、通りすがりの人々が足を止めた。
続けてチャイコフスキーを披露。約30分の演奏が終わるころには上階の踊り場にも人垣ができ、サラリーマンや親子連れら80人ほどの観衆が大きな拍手を送った。
近くの美術館を訪れていた70代の女性3人は「本当に素晴らしい演奏。得しちゃった」と笑顔。同国ザクセン州PRの一環だが、楽団の担当者は「音楽を通じ、最新の東京とドイツの伝統の融合を楽しんでもらえたならうれしい」と話した。
同楽団は1743年に設立された団体を母体とし、教会や王侯貴族ではない市民の手による世界初のオーケストラとして知られる。
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