沖縄社会の一端映す写真集出版
沖縄の写真家石川真生さんが、アーティスト吉山森花さんとの共著で写真集「森花―夢の世界」(未来社)を出版し、同名の写真展を東京・六本木の禅フォトギャラリーで開いた。
被写体の森花さんは沖縄出身の24歳。奇抜な衣装やヌードで、彼女自身が見た夢を視覚化したシリーズ写真に登場する。人形と暮らしていたり、背中に生えた羽を燃やされたり…。繊細かつ過激な一枚一枚は、エロチックな願望や不安とともに、沖縄社会の一端を映し出してもいるようだ。
石川さんは2年にわたり、沖縄の海岸や廃虚でこのシリーズを演出し、撮影してきた。親子ほど年の離れた森花さんを「突拍子もないアイデアを発想するだけでなく、自分の体で表現するパフォーマンス能力がすごい」と高く評価する。
森花さんは同写真集にユニークなイラスト5点を載せ、多才ぶりを発揮。「今後は絵を描きながら写真も撮りたい」と話している。
写真展は15日まで。
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