春の訪れ告げる火まつり
高野山の春の山開きと四国八十八カ所など全国の霊場開きの合図となる「高野の火まつり」が2日、和歌山県高野町の総本山金剛峯寺前で開かれ、護摩木をたいて招福と厄よけを祈願する荘厳な祭りを大勢の参詣客らが見守った。
高さ約2・5メートルの護摩壇が設置された会場に、山伏姿の約30人が到着、結界を示す縄が張られた入り口で弘法大師にまつわる問答を交わして入場した。
聖地に邪鬼が入らないよう四方に矢を放つなどの儀式を行い、願文を読み上げた後に点火。太鼓とほら貝が一斉に鳴り響き、般若心経を唱える中、山伏が木札を次々と護摩壇に投げ入れ、無病息災や世界の平和などを祈った。
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