人形浄瑠璃文楽の浄瑠璃語り(太夫)で人間国宝の竹本住大夫さん(89)が、現役を引退する意向であることが文楽関係者の話で27日分かった。28日夕、記者会見する。5月の東京・国立劇場での公演が最後の舞台になるとみられる。
住大夫さんは1946年に初舞台を踏み、85年、七世住大夫を襲名した。世話物にしみじみとした情感を通わせる奥深い芸が高く評価され、89年に人間国宝に認定、2005年には文化功労者に選ばれた。
人形遣いの人間国宝だった故吉田玉男さんや吉田簑助さん(80)らと文楽人気を盛り上げ、文楽のユネスコ無形文化遺産への登録にも貢献した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。