「大津事件」の裁判資料を公開
大津市歴史博物館は、1891年に津田三蔵巡査がロシア帝国皇太子に切りつけた「大津事件」の大津地裁と大審院の訴訟記録の原本計984ページを3月1日から初公開する。
大津地裁の記録からは、津田巡査が供述を待ってほしいと申し出たことや、質問に「黙シテ答ヘズ」との記述があり、審理のやりとりを知ることができる。大審院の判決原本には検事総長の名前が加筆されており、言い渡しの慌ただしさもうかがえるという。
また、「皇太子の随行官が西南戦争の記念碑に敬礼しなかった」との動機の記述や、現場の見取り図、巡査の妻や同僚警察官の尋問調書もある。
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