伊東静雄の未発表詩発見
長崎県諫早市出身の浪漫派詩人、伊東静雄(1906~53年)が戦後間もなく書いたとみられる未発表の詩が22日までに市内で見つかった。敗戦のショックで創作を一時やめていた時期と重なり、研究者は「この作品が創作再開のきっかけの一つになったかも」とみている。
市立諫早図書館に遺族が寄贈した伊東の蔵書を、伊東静雄研究会の上村紀元会長(73)が今月調査し見つけた。友人の詩人丸山薫が48年に刊行した詩集「花の芯」の最後部の白紙の2ページに書き込まれていた。
青インクで書かれた20行程度の1編の詩で、題名はなく、各所に言葉を書き直すなど推敲の跡があった。
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