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リハビリ体験を脳トレ本に

[2014年02月10日 20:36]

リハビリ体験を脳トレ本に

 脳梗塞による会話ができない状態から復帰した芸能リポーターの川内天子さんが、言葉を取り戻すために行ったリハビリを著書「10歳若がえる!脳トレーニング法」(音羽出版)にまとめた。「私を救った訓練は脳を働かせるので、ぼけ防止にも役立つはず」とアピールする。
 トレーニングは、舌や唇の運動、発声練習、指の体操など。川内さんが東京都内の病院で受けたプログラムに、自身のアイデアを取り入れた。病院で受けた「イキ、イケ、イカ」といった意味のない言葉を声に出す訓練は、入院中に最も効果を感じたという。「知らない言葉を発すると、脳が活性化するのです」
 脳梗塞を防ぐとされる食事、医師のアドバイスも掲載。トレーニングのやり方を川内さんが解説したDVDが付く。
 川内さんが発症したのは2012年5月。「朝番組に出るためテレビ局に入ったら、ろれつが回らなかったんです」。これという前触れはなかった。「寝不足のせいだと思い、周りに悟られないよう番組を乗り切りました」
 だが不調は続き、「タクシーに乗っても行き先を言えなかった」。2日後に検査を受け、脳梗塞と診断された。「先生は『治ります』とは言ってくれなかった」。流ちょうな会話はリポーターの生命線だ。「本当に泣きました。もう仕事に復帰できないんじゃないかと思って」
 10日ぐらいでリハビリの効果が見られ、「1カ月ちょっとで仕事に復帰できました」。病気をきっかけに健康を気遣うようになったという。

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