長崎市は13日、鎖国中の江戸時代に海外貿易の拠点となった「出島」を、海に浮かぶ当時の姿に完全復元する方向で検討に入った。現在は周囲の大半が埋め立てられて都市化が進み「ビル群に埋没し、シンボル性が損なわれている」として、有識者らの審議会がこの日、2050年までの完全復元を市に求めた。
出島は約1万5千平方メートルの扇形の人工島。1630年代に江戸幕府が地元町人に命じて造らせたとされる。平戸からオランダ商館が移転されるなど貿易の拠点となったが、明治時代に港湾改修で周囲が埋め立てられた。
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