福井、田楽と能を合わせて奉納
国の重要無形民俗文化財で、福井県池田町に鎌倉時代から伝わる「水海の田楽能舞」が15日、同町の鵜甘神社で奉納され、観光客らが田楽と能が合わせて披露される珍しい伝統行事を楽しんだ。
雪が降る午後1時すぎ、拝殿内の舞台に太鼓の音が鳴り響くと、面をかぶり、緑や金色の衣装に身を包んだ「舞人」が登場。小鼓や笛の音に合わせて豊作を祈る「阿満」など四つの田楽のほか、平和を祈る「高砂」など五つの能を披露すると、舞台を囲むように座った約300人の客は熱心に見入った。
福井市の主婦稲毛紀子さんは「小さな町で立派な舞が引き継がれていることに驚いた」と話していた。
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