文化庁が後援する書道中心の公募展「全日展」が、複数の県に知事賞を返還している問題で、主催団体「全日展書法会」が長崎県にも賞状を返していたことが16日、共同通信の取材で分かった。知事賞が返還されたのは14県になった。
長崎県によると、同会は昨年3月に知事賞を申請、県が4月に賞状を送付した。ところが今月中旬、「表彰式に本人が出席せず、住所も確認できなかったので受賞を取り消した」と説明した文書とともに、賞状が返ってきたという。
既に賞状の返還が判明している鳥取県の平井知事は「憤りを感じる。全日展書法会に事実公表と謝罪を求めたい」とのコメントを発表した。
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