福岡、有柄銅剣の鋳型が初出土
福岡県春日市教育委員会は12日、市内の須玖タカウタ遺跡で、握り手から刃先までが一体になった「有柄銅剣」の石製鋳型が見つかったと発表した。弥生時代中期前半(紀元前2世紀)のもので、朝鮮半島に由来するタイプの鋳型が見つかるのは、朝鮮半島も含めて初。遺跡からは、青銅器を量産できる日本最古の土製鋳型も大量に出土した。
須玖タカウタ遺跡は、中国の歴史書「魏志倭人伝」にも登場する青銅器生産の先進地、奴国の中心部にある。市教委は、奴国の高度な生産技術を示す貴重な発掘成果だとしている。
市教委によると、有柄銅剣は王族クラスが持つ権威の象徴とされる。
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