京大から弥生時代の水田
京都市左京区の京都大構内にある吉田二本松町遺跡で、弥生時代前期後半(約2300年前)の流路や水田の遺構が見つかり、京大文化財総合研究センターが17日、発表した。
弥生前期末ごろの洪水による土砂で水田が埋まったため当時の形状がそのまま残った。同センターは「当時のままとみられる極めて良好な状態をとどめている。稲作導入期の水田の様子が分かる貴重な事例」と説明している。
今回の発掘で、自然の地形をうまく生かし水田を作っていたことが判明。起伏が緩やかで水をためやすい場所を選んでおり、北側から川の水を導き入れた流路と、水位を調整するための水口の跡も見つかった。
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